事故を起こしにくいお風呂にする3つのポイントと、金銭的にお得な方法をまとめてみました(ここだけの話はコレです)。
●浴室をリフォームするポイント
その1「こけないために」
・手すりをつける
手すりをつけると移動が楽になります。楽になれば、こけるリスクは減ります。お風呂の手すりは、風呂場内を移動するだけでなく、お風呂用のイスから立ったり座ったりするとき、浴槽の出入り、浴槽の中で動くときにも使います。
手すりと一口に言っても様々です。お風呂でどんな動きをするか、専門家にみてもらってから取り付けないと危険なこともあります。
ポイントは、買う前、実際につかんでみることです。お風呂用のものは、滑りにくい素材や耐水効果のあるものを使っていますが、手すりの太さはまちまちです。見た目が同じでも、全く違う素材のものあります。
手すりのリフォームをする前にチェック! 助成を受けられたり、介護保険が効くことがあります!!
・こけにくい床にする
お風呂は濡れている上に石鹸などで、こけやすくなっています。滑り止めが必要です。
さらに段差があると、つまづくリスクは増えます。そこで、浴槽や洗い場の段差をなくします。
出入口もフラットにするためには、排水の問題をクリアしなくてはなりません。状況や状態によって、処理に必要な価格は大きく変わる部分です。
その2「ヒートショック対策」
気をつけるのは段差だけではありません。温度差にも注意が必要です。特に、お風呂場と脱衣場でその差は大きく、ヒートショックから心筋梗塞や脳梗塞はよくある事例です。
暖房器具(センサー付が便利)などの設置が必要です。ただし、介護保険はききません。
お金のかからない方法として、とりあえずは、脱衣場と浴室を開け放ち、熱いシャワーを浴室で出して湯気で温める方法があります。
(※火傷には十分注意してください! 温度設定を間違えてしまう事故があります)
その3「居心地をよくする」
・入浴用のイスをおく
入浴用のイスは、シャワーチェアやシャワーキャリーなどがあります。
座ったまま動けるイスもあります。お風呂での動きがスムーズになります。
介護保険が適用されるものとそうでないものがあります。基本的に、脱衣場に設置できるものは、適用されない可能性があります。
・浴槽を工夫する
浴槽なんてどれでも同じと思っておられるかもしれません。ですが、浅いタイプのものが便利です。
入浴台、バスボードというものがあります。浴槽の出入りがしやすくなる台です。これらは、介護保険が適用されます。
最後のポイントは、それを言ったら、これまでの記事は何だったの? ってことになりかねませんが、思い切って書いてしまいます。
お風呂に入る動きを実際に現場で、プロに確認してもらうことです。
毎日使うものですから、無理して使うことがないように快適さを工夫すべきです。ですが、人によってやりやすい角度など様々ですから、その人にあった福祉用具をチョイスするにはプロの目が必要です。
また、介助しやすい場所をいかに確保するかチェックするためでもあります。
一度プロに見てもらいましょう。盲点を補ってくれます。
●費用と得するポイント
・おおまかな金額
お風呂の工事は、ピンキリです。手すりをつけるだけなら、数万円かもしれません。ですが、床にすべり止めをすれば10万円は最低するでしょうし、浴槽を変えると50万円はします。
いっそお風呂そのものを新しいものに交換すると、100万や200万、もちろんそれ以上のものもあります。
・補助金のお話
介護保険が適用されるものとそうでないものがあります。お住まいの地域によりますが、自治体の補助金もあります。また、月に数百円でレンタルできるものもあります。
お風呂を改修するなら、介護保険が20万円までなら9割引にしてくれます。もしも、夫婦で認定されているなら、40万円分の商品を9割引で買えるのです。(高齢者住宅改修費用助成制度)
リフォーム工事とは違い、福祉用具は、年間10万円までなら9割引で購入できます。ですから、工事のいらない付けるだけの手すりやバスボード、すのこ、お風呂用のいす、などは9割引で買えます!!
★お金の話【おまけ】
この割引制度は、一生に一度ではありません。介護度が3段階進んだときにもう1回使えます。また、引っ越しでも使えます。
残金をキープしておくこともできます。ですから、無理やり全額使いきる必要はありません。分けて使うことができます。
※福祉用具のカタログには、介護保険で買えるものかどうか印がしてあることが多いです。
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2020.11.30 01:53